まるで天空を走っているような絶景が味わえる十勝岳スカイライン。今季見納めとなる絶景を見に出かけてきました。
美しい丘で知られる美瑛町。
北海道のほぼ中央、旭川市と富良野市の中間、そして旭川空港からクルマで15分圏内の好立地にある観光の町です。
その美瑛町の東に位置する十勝岳スカイラインは、知る人ぞ知る隠れた名所のひとつです。
白金温泉から望岳台(ぼうがくだい)を経由し、吹上温泉そしてその先にある十勝岳温泉をつなぐ総延長10kmほどの絶景ドライブルートです。
今回は、冬季通行止めとなる直前に純白の十勝岳スカイラインを堪能してきたのでご紹介します。
十勝岳スカイライン
白金温泉から吹上までの総延長約10kmのルートを十勝岳スカイラインと言います。
美瑛町内からクルマで30分。1本道を東へ進むと白金温泉があります。
この1本道は、途中に白金ビルケや青い池、不動の滝や白ひげの滝など多くの観光スポットがあることで知られた道道966号線。白樺街道とも呼ばれています。
その道道966号線の一部であり、白金温泉から吹上温泉を超えた先までをつなぐ総延長約10kmの絶景ルートが十勝岳スカイラインです。
北海道を代表する3つの温泉地
十勝岳スカイライン近辺には北海道を代表する温泉地が3か所点在します。
- 白金温泉(しろがねおんせん)
- 吹上温泉(ふきあげおんせん)
- 十勝岳温泉(とかちだけおんせん)
白金温泉
エリア最大規模の温泉街。観光ホテルや日帰り温泉など7つの施設が集まる温泉地です。温泉地の一角には白ひげの滝があることが知られています。
吹上温泉
1件ある保養施設「白銀荘」と無料の「露天の湯」があります。この吹上露天の湯は、ドラマ北の国からのロケ地としても知られています。
十勝岳温泉
道道の終着地点にある「凌雲閣」とその手前にある「カミホロ荘」の2件。カミホロ荘では現在宿泊のみの営業となっています。
夏の期間は十勝岳スカイラインを利用して3か所すべての温泉地にたどり着くことができます。
しかし、冬になると十勝岳スカイラインはほぼ全線、豪雪のため冬季通行止めとなってしまいます。
そのため、美瑛市街から行ける温泉地は白金温泉のみ。
※下図の美瑛ルート
旭川・美瑛町方面から吹上温泉と十勝岳温泉へ向かうには、上富良野市街を経由して行くことになります。
※下図の上富良野ルート
冬季通行止め
十勝岳スカイラインには2つの区間と3つのゲートがあります。
■2つの区間
- 北側区間:白金温泉~望岳台
- 南側区間:望岳台~吹上温泉
※南側区間についての情報は比較的豊富にありますが、北側区間についての情報はほとんどないため、お出かけの際には注意が必要です。
■3つのゲート
- 銀瑛ゲート
- 望岳台ゲート
- 白銀ゲート
冬季通行止めになる期間は北側と南側とで2ヵ月近く変わりますが、通行止め解除は同じ日付になります。
■北側区間の通行止め期間
2024年1月4日午前11時~2024年4月25日午前11時まで
銀瑛ゲート前
■南側区間の通行止め期間
2023年10月20日~2024年4月25日
南側区間は紅葉が終わる時期にゲートが閉まるのに対して、北側区間は本格的に雪が積もる1月初旬にゲートが閉まります。
十勝岳登山ルートの登り口となっている望岳台の利用を考慮しての封鎖期間のようです。
今回は、北側区間が封鎖される直前の12月末、一面銀色の絶景を堪能しに出かけてきました。その時の様子を動画にしました。
より絶景に出会うための3つのポイント
十勝岳スカイラインは日本離れした絶景が見られるドライブルートなので、せっかく出かけるならできるだけ良い条件でドライブを楽しみたいですよね。
ポイントはつぎの3つです。
- 時期)ゲートが閉鎖される直前
- 天気)晴天
- 時間)お昼前
時期:ゲートが閉鎖される直前
具体的には12月25日~ゲートが閉鎖されるまでの期間です。
天候不順な年でも、12月下旬にもなればしっかりと積雪があります。純白であるほど異次元な絶景が感じられます。
天気:晴天
快晴とまではいかないまでも、青空が見えて大雪連峰が見られる天気がおすすめです。
さらには、大雪が降った後の快晴がベストです。
山も木も道も橋も、何もかも純白で輝いて見えます。
時間:お昼前
行き交うクルマや人の少ない早朝も良いとは思いますが、12月下旬では午前10時過ぎないと晴天の青い空が映えて見えません。10時前だと夕暮れのようなオレンジ色の黄昏感の強い光に包まれています。
十勝岳スカイラインを最善のシチュエーションで堪能する3つのポイントをおさえれば、毎年絶景が楽しめること間違いありません。
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